From PARIS

プロヴァンスの秋

友達夫婦と美味しい時間を過ごす

プロヴァンスに友達夫妻を訪ねる。マークの中学からの友達で、毎年彼らの別荘で一週間過ごすのが恒例になっている。通常男性は自転車で出かけ、ツール・ド・フランスで知られる ヴァントゥー山に挑戦する。今年はマークが足首を挫き、自転車では出かけず4人で散歩する。ローマ時代の遺跡が残るヴェゾン・ラ・ローメンヌは夏観光客で溢れるが、シーズンが終わると静寂そのもの。近郊の町、村も住民だけで、私達だけの散策を楽しむ。日差しが明るいのは嬉しい。

中世のお城が残る高台から見える景色
友達の家から見えるヴェゾン・ラ・ローメンヌの旧市街

1日、14世紀から18世紀までヴェネチア領だったカーポントラを訪ねる。イタリアバロック建築が残る街は、イタリアにいる気分にさせる。この地方の朝市だけはどこからこんなに人がと思うほど賑わう。私は生産者でニンニク、乾燥トマト、この時期限定のオリーヴの浅漬けを買う。朝市で子羊の骨付き肉、季節のキノコ、この地方の山羊と羊のチーズを買いプロンシャで焼き、テラスで食べた昼食は印象に残る。

買い物客で賑わう朝市
季節のキノコ
オリーブや乾燥トマト
朝市で買った子羊や季節のキノコのランチ
友達夫婦と朝市で買った食材でランチ

コート・ド・ローヌはワインの一大産地。昨年、レストランで飲んだ白ワインが気に入り、ワイナリーに寄って帰る。今回も帰る前日、このサブレという小さな村にあるサブレワインを買いに行き、赤も試飲して気に入り赤白購入。その夜4人でレストランに行き、ここで飲んだ白が、切れ味の良いミネラルを感じながらも口に含むと豊かな味が広がる。翌日友達の家を出て、かなり遠回りをして、小さな村にある家族経営のワイナリーに寄る。ここの気軽に飲める赤も気に入り又購入。ワインで車のトランクをいっぱいにして帰途につく。

レストランで飲み、気に入って買いに行った地元のワイン

この日、ローヌ川の反対、アヴィニヨン側に住む友達夫妻を訪問。ゆっくり話したいからとレストランに招待される。モーサンヌにある小さなビストロで昼食。19ユーロのランチニューは最高。クミン風味の人参スープ、鱈のポワレ、林檎のタルト。明るく気さくな女主人のサーヴィスで、家庭料理に近い料理を食べながら、積もり積もるお喋り。

プロヴァンスまで750 km。1日で行けない距離ではないが、私達は往復共途中一泊し、半日運転する。行きはトル二ュスに一泊。ここには老舗のレストラン、グルーズがある。オーナーが何度か替り、現在のオーナーシェフは一つ星の店とビストロをやっている。このビストロに夕食に行き、私はシャロレ肉のサーロインを取るが、筋が多くて切るのに苦労する。口に入れると良い味だが噛みきれなくて飲み込めない。3分の1の肉と戦うが顎が疲れて止める。シェフを呼んでもらって説明をすると、シャロレ牛は毎日サーヴィスし、客は大満足だと私の言うことを聞かない。私も食べられない料理を払う気はないと言い、結局サーロインは店のサービスということで落ち着く。とはいえ、私は食べていないので後味が悪い。

最後の夕食に行ったレストランの鯛料理

私達は普通民宿を利用するが、今回は衛生面管理が行き届いたホテルを利用する。客は少なく、サーヴィスは良く、マコンでは私達に広い部屋をくれる。ここの朝食ビュッフェはヴァラエティのある料理が並ぶが、全て、マスクをした係の人がサーヴィス。朝食は私達だけ。

金曜日午後家に帰り、夜はコンサートに行く。客はマスクをして、劇場は隣を一席開けるのが義務つけられているが、それでも以前より客は少ない。ベートーヴェンの第5ピアノコン サート、第7交響曲に元気付けられる。コンサートは11時に終わるが、この日夜中からフランスの大都市、イル・ド・フランスで、夜9時から朝6時まで6週間の外出禁止令。レストランも劇場も夜8時以降始めるフランスでは厳しい。禁止令で仕事が出来ない場合、政府が援助を延長する。しかしコロナが長引くと国庫も厳しくなる。

コロナとの戦いは長期戦に入り、私達は、自分で自分でを守りながらも、出来るだけ以前に近い生活を続けている。