フランスはポジティブだった
先日、フランスに住む友人家族に「リフレッシュになるから是非いらっしゃい」と誘ってもらい10日間フランスに行き、自然豊かなフランス中西部のロワール地方でバカンスを過ごした。
私は3月23日のロックダウンから約4ヶ月、感染への恐怖でほとんど住んでいるエリアから出ておらず、今回の旅も行くべきかすごく悩んだ。しかし帰ってきた今、明るい気持ちで“行ってよかった”と感じている。その理由は、この旅を通して、どんな状況下であっても、「全ては気の持ちよう次第」ということを彼らから学んだからである。
現地で会う友人たちは、この状況に対する気持ちを切り替えて前に進んでいた。“あまり深く悩み過ぎてしまうと時間が勿体無い、体にも悪い”“この状況は変わらないのだから、せっかくなら楽しんでいこう!”という前向きな気持ちで生きていた。もちろん罰金制度もあるくらい厳しく制限されている国なので、マスクの着用が徹底されているし、どこへ行っても除菌ジェルが設置され衛生意識をさせている。しかしこんな非日常の中で、重い空気は微塵も感じなかった。そこには国の補助金制度等はもちろんだが、国民性・文化がポジティブに働いていると感じた。
まず、フランス人は服装、生き方、食べるもの、全てにおいて「自分のスタイル」をもっており自分の価値観に正直なこと。制限された中でどう楽しむか?を各自が考えて行動しているし、ニュースや周りの意見に過剰に影響を受けないように感じた。また、彼らは「Bonjour!(こんにちは)」や「ça va??(元気?)」等、様々な場面で初対面の人とも当たり前のように笑顔で挨拶をする。会話のきっかけとなる挨拶をする文化があるからこそ、自然とコミュニケーションが生まれ刺激や活力を与え合うことができていると感じた。
そして、フランスは芸術の国と呼ばれるだけあって、コロナに対する注意書きポスター等もユニークで遊び心があった。このコロナ禍で、ついクスっと笑ってしまうような工夫ができるフランス人は気持ちにゆとりがあり魅力的だ。
生活の中で、人とのコミュニケーションの中で、彼らの習慣や考え方を少し取り入れるだけで、この長期戦になるであろうコロナウイルスとの向き合い方やモチベーションが変わっていくはずだ。私も彼らを見習って、自分らしくポジティブに生きていこうと思う!