From PARIS

パリの食の祭典「Taste of Paris」

ここは2024パリ五輪のフェンシング会場

昨年はオリンピックのためなかったテイスト・オブ・パリスが、5月8日から11日までグロン・パレで行われる。メインの屋根が鉄とガラスで覆われているグロン・パレは、1900年のパリ万博に建立され、展覧会場として使われている。3年の大改修を終え、昨年のオリンピックから再オープン。テイストはその間パリ左岸の仮設グロン・パレで行われ、4年ぶりにこちらに戻る。 私達は由樹にVIP サロンで食事出来る招待状を出してもらい、金曜日の昼、2組の友達夫妻と出かける。サロンに行きシャンパンで乾杯してから、料理を探しに行く。 

シャンパン、ローラン・ペリエのスタンドに3つ星シェフが2人、ジョージ・サンクのルスクエールのアボカド前菜、マントンに店を持つコラグレコの魚料理を食べるがどちらも美味しい。前者はパリのホテルを点々としているが相変わらず若々しい。後者は3つ星を取った直後食べに行くが、魚料理の鮮度が悪く、地中海にはこんな魚がいるのかとコメント、シェフが違う魚料理を出してくれたのを思い出す。彼は何度か世界一のシェフに選ばれている。2人とも笑顔で接客、彼らのスタンドはお祭りムード。フランスの人気料理番組、トップシェフのアドヴァイザーをしている女性シェフ、ルケレックのスタンドは長蛇の列。テレビの影響は大きい。私は並ぶのが苦手で、由樹に聞くと料理はたいしたことないと言うので止める。 

その後各夫婦が交代で料理を探しに行く。どこもかなりの列で、私はまだ人が少ないパティシィエのスタンドに行く。昨年世界一に選ばれたメタイエのミルフォイユを選ぶ。テーブルで待っていた甘いものに目が無いマークは大喜び。オリジナリで美味しい。彼女の柚子風味のケーキもいい。

⬆️日曜日はテイストで忙しい両親に代わって、私がマティスを日本人学校遠足に連れて行くことになっていたが、彼がテイストの方がいいと言うので、私は友達を誘ってまた出かける。孫達は父方の祖母と韓国料理講習に参加し、マントゥを作る。餃子を作り慣れているマティスは、結構上手に作っている。 

私達はトリアノンパレスのオマール料理と、毎年参加している韓国人シェフ、サンのビビンバ、メタイエの苺とトマトのデザートを食べる。 

⬆️私の故郷に近い酒屋、獺祭も出展している。客が並んで酒の試飲をしている。口当たりのいいこの酒はフランスで一番人気のある日本酒だ。 

最後にダミアンのいるアラン・デュカスに寄り、香草のシャーベットで締め括る。溌剌として働いている由樹を見、美味しい料理が食べられるこの5月の行事は毎年楽しみだ。