From PARIS

郵便博物館

小さな幸せを見つけて

愛好会で、私が企画実行する今年最初の文化散策は郵便博物館。私個人では考えても見なかった場所だが、何度も各方面の案内を頼んでいるガイドが、是非と勧めてくれた場所。

ビルの4階までを全部使った会場には、びっくりするほどの展示品がある。馬で郵便物を運んでいた時代からの写真、所属品がある。郵便配達人の後ろで郵便物を運んでいた人のことをクーリエと呼んでいたことを知る。走る人という意味だが、現在では郵便物を指す。


発売され始めてから、今日までの切手が全部展示されている。切手を布に貼り付けたドレスがあるが、切手収集家が一年掛かって完成させた作品だそう。世界の郵便配達人の帽子が展示されているが日本のもある。サンタクロースに子供達が書いた手紙や絵がある。子供達に返信するため、毎年12 月、60人が特別雇用されるとのこと。2時間余の見学に、参加者全員が 想像した以上に良かったと大喜び。


郵便博物館はモンパルナス駅前にある。モンパルナスは、ブルターニュから家族や使用人を連れてビジネスに来る人達が使ったクレープ屋がたくさんある。その中でオリジナルのガレットをサーヴィスする店を見つけ、参加者を昼食に連れて行く。私が取ったガレットはタジーヌ味。鶏とアーモンド、スパイスがいっぱい入っていてアラブ風だが美味しい。シードルを飲み、キャラメル、塩バターの典型的ブルターニュクレープをデザートに取る。暗いニュース が多い年始め、参加者は仲間とおしゃべり、楽しい1日を過ごす。


フランスはコロナで65才以上は12月から、その他の大人も今週から3回目のワクチン摂取を済ましていないと、衛生パスが無効になり、レストランも含 めて公の場所には入れなくなる。どこへ行くにも、この衛生パスとマスクが離 せない。私達の年齢で、何年も生活をストップする訳にはいかない。制限された中で、相変わらず生活を楽しんでいる。