From PARIS

6月2日以降の措置緩和(フランス)

奪われていた自由が少しずつ回復

家族が会えるようになって3週間

フランスではカフェ、レストラン営業再開可能。イル・ド・フランスはテラスのみで営業可。全土で小中学校を再開。しかし人数制限があるので、通常に戻るのは9月になる。公園を再開。ビーチ、博物館、歴史的建造物等の営業を再開。自宅から100 km 以内の制限を廃止。イル・ド・フランス以外では、プール、ジム、レジャーパーク、劇場の営業再開。

 奪われていた自由が少しずつ回復している。先週末はマークの自転車仲間5カップルが集まって食事。今週末は近所の仲間が集まる。食卓を囲んでおしゃべりをするのが大好きなフランス人に元の生活が戻ってくる。

嬉しい孫との再開で、抱っこできる幸せを夫と一緒に噛みしめる

 外出禁止が緩和され、家族が会えるようになって3週間、由樹は毎週、週の半分、子供を連れて我が家に来ている。由樹は産休。マティスは経済的に恵まれている子供なので、9月まで幼稚園には行けない。マティスはプールで泳ぎ、庭を走り回っている。私は彼らが来ると、自分の趣味の生活は後回しになるが、孫の成長を短かに感じるのは幸せ。

孫のマティス(下)とサッシャ(上)

日本の友人が手作りのマスクを送ってくれた

 マスクが手に入らない頃、日本から友達が手作りのマスクを送ってくれる。届かないので再度送ってもらう。普段4−5日で届く郵便が最初のが50日、次のが10日掛かって届く。首を長くして待っていたマティスは大喜びで、届いた日はマスクを外さない。

 今回のコロナウイルスへの対応で世界の女性リーダーとアジアが評価されている。マルケル、ニュージーランド、デンマークの首相の決断力は絶賛される。韓国、シンガポール、台湾の対応は見習うべきだと何度もあげられる。

コロナ対応で日本人が評価されるのは嬉しい

 クルーズ船の対応で批判を浴び、東京五輪開催に拘るあまり対策が遅れた日本はどうなるかと危ぶまれる。しかし人口密度が高い国ながら、感染者、死者数が非常に少ない結果が注目されつつある。その理由に、日本人は手を洗う習慣があるなどきれい好き。インフルエンザなどの予防にマスクをする習慣がある。挨拶はお辞儀をするので人との接触がない。家の中では靴を脱ぐ。さらに肥満が少ないのも上げている。自粛という、欧米諸国では考えられない措置で、この結果をもたらした日本人が評価されるのは嬉しい。戦争の焼け跡から立ち直った日本人、祖先を見本にまた元気を取り戻して欲しい。

家族揃った6月1日の祭日。息子のジュリアン(左端)と、娘の由樹と孫たちも一緒(右端)
棕櫚の木陰での気持ちい食事をする幸せ。
家族揃っての食事は、今年初めてのそうめん。

 外出禁止令が出た間ずっと好天気に恵まれる。これほど気温が高い春は初めて。我が家もほとんど毎日庭で食事。太陽を遮るシュロの木陰で、小鳥のさえずりを聞いて食事をする度に幸せを連発する。