From PARIS

フランスの外出禁止令延長

外出禁止令時も我が家はやることがいっぱい

危機に瀕すると一致団結するフランス人

 4月に外出禁止令が出て4週間経過した月曜日の夜、 マクロン大統領がテレビで演説。この厳しい外出制限を後4週間維持するとのこと。コロナウイルス対策に関して、30分間細かい内容を説明。フランスは他のヨーロッパの国同様、コロナウイルスが中国で、その後アジアで感染者を増やしていた時、ウイルスの怖さを甘く見ていた傾向がある。国民をリードする政府の対応も遅れる。大統領はその非を認め、180度政策転換、国民に協力と理解を求める。さらにアフリカへの援助も忘れない。大統領に厳しい息子のジュリアンが、昨晩の演説は完璧だったと認める。私は国のリーダーとしてのスピーチに感動する。

 個人主義で自己主張が強く、常に不満を述べるフランス人だが、こういう危機に瀕すると、一致団結する。国民が一つになってコロナと戦えば、その後に人間的に優しい住みやすい国になるように思う。かなりの職業の人達が休業しているが、政府は給料の84%を補償。同時に低所得者への援助を公約。税金世界一の国ながら、非常時、病院は無料、国が生活を保証してくれるのは有難い。

父と息子で水道管の修理

 私達は3人で静かな生活を続けている。先週は夫のマークが冬の間閉めていた庭の水道を開けようとして、外から水が入ってくる水道管を壊してしまう。ジュリアンとマークが修理するが、ひどい水漏れで、インターネットで部品を注文する。食料品店、スーパー以外は閉まっているので、日曜大工の店から注文が準備出来ると連絡が来る。バケツに水を汲み、3日間どうにか過ごすが、もう無理だと、ジュリアンが店に行く。この機会に家の内装をやり直す人が多く、それに必要なペンキなど注文し取りに来た人達がたくさんいたようだが、並んで事情を説明すると、特別に少し待っただけで部品をくれる。水が出るようになり、シャワーをした時の喜びは普段なかなか経験出来るものではない。

我が家の庭

4月にお産した娘と孫

 孫のサッシャとマティスはヴィデオで毎日見ているので、会っていないような気がしない。マティスにはカルタでひらがなを教えたり、絵本を読んだりしている。コロナ禍真っ最中の4月にお産した、娘の由樹を助けに行けないのは辛いが、彼女も逞しく生活している。

孫のマティスと4月に生まれたばかりの弟のサシャ

 急に暖かくなったので冬服と夏服を入れ替える。晴天続きなので、セーターを洗うと2時間で乾く。ちょうどいい機会なので、ジュリアンに私達の洋服をチェックしてもらう。彼に一つずつ見せると半分以上が没になり、洋服ダンスがスッキリする。