From LONDON

ミュージカル『Les Misérables』

久しぶりに観るミュージカルは、夢なのかと思うぐらい、嬉しさと感動で胸がいっぱいになった。

新型コロナウイルスで休演していたロンドンのミュージカルは、7月から徐々に再開し始めている。

2020年2月12日の劇場

劇場が数多く集まる地区、ウエストエンド。ミュージカルをはじめとした舞台の本場だ。コロナ前の劇場周辺は、年間1500万人を超える観客でにぎわっていた。そのため、演劇界は大打撃だった。舞台関係者は昨年の今頃、ロンドンの中心部でデモを行ったぐらいだ。「劇場に支援を」「芸術を守ろう」と書かれたプラカードを掲げ、窮状を訴えていた。仕事が無くなり、スーパーのレジ係などの仕事をしてなんとか生計を立てていた関係者も多かったという。

そんな苦労した演劇業界は、最近やっとの思いで再開することができた。

私は7月と8月に2つのミュージカルを観てきた。久しぶりに観るミュージカルは、夢なのかと思うぐらい、嬉しさと感動で胸がいっぱいになった。

まずは、日本でも人気な『Les Misérables』。コロナ対策のため、ミュージカルではなく、コンサートの上演のみとなっている。ロックダウン前の2月に観たこともあり、その当時から今までの状況の変化や生活が全て蘇り涙が溢れてきた。あの時と魅せ方や会場の光景も変わってしまっていたけれど、こうしてまた劇場に足を運んで、あの時ファンになった役者さんと再会できて、言葉にならないぐらい嬉しかった。こんなに長い間待ち続けてくれて、また舞台で素敵な歌声を届けてくれてありがとうと心から思った。

~2020年2月12日の劇場の様子~

⬆️全てが電子チケットになった今、紙チケットが恋しくなる。

~2021年7月18日の劇場の様子~

⬆️スタッフが着用していた、ベージュのメッシュ素材の生地にブルーのアクセントが効いたマスクがとてもお洒落だった。

⬆️もちろん、公演中もマスク着用は必須だった。

⬆️隣のグループと距離を取るために、3席ずつあけて座ることになっている。

⬆️「安全を保ちましょう。このシートは使えません。」というサインが各シートについていた。デザインがかわいい。

⬆️マスクをした『Les Misérables』のキャラクターの電子パネルを持ったスタッフが、開演直前に再度マスクの着用を呼びかけていた。