From LONDON

Eat Out to Help Out

レストランやカフェで50%オフキャンペーンを実施

at Out to Help Outと呼ばれる政府のキャンペーン。イギリスではこの施策に登録したレストランやカフェで50%オフキャンペーンが実施された。新型コロナウイルスの影響で経済的な打撃を受けた外食産業を支援する目的のもと、英国政府が7月15日に発表し、8月3日から31日までの期間で実施。毎週月曜・火曜・水曜は、対象店舗でイートイン代金がなんと50%になっていた!一人あたりの割引上限は10ポンドまでで、お酒は割引対象に含まれない。9月、10月まで延長対象になっているお店も数多くあった。

街にも大々的に宣伝されている
英国政府のウェブサイトから、対象店舗が検索することができた

イギリスの美術館や博物館、生活に必要となる医療費や子どもの学費は無料。さらに生活必需品や食材の値段は基本的に日本よりもかなり安めで非課税。しかし外食費が、ロンドンは特に高く、留学生や私のようなYMS(就労)ビザで来ている日本人は基本的に自炊をして生活していて、特別な時やたまにの贅沢で外食をするというような感じだ。そんな私達にとっては最高のキャンペーンだったため、この機会を存分に利用した。

この期間町の至る所に広告があり、多くの人気店がこのキャンペーンの対象になっていた
CoCo壱は大行列
テムズ川を見ながらボートで食事できるTAMESIS DOCKもキャンペーン対象に!
キッズを対象に無料になっているレストランもあった

このキャンペーン期間に恋しくなっていたアジア料理を食べに行くことができた!

「Han Kang」

トテナム・コートロードに位置する、穴場の韓国レストラン。大きな通りから少し奥まった通りで、知る人ぞ知る場所だ。

本格的な韓国料理を、友人達とシェアして大満足!今年の1月にソウルに行ってきたが、本場と変わらないクオリティだった。

この日は厳しいロックダウンを共に乗り越えた数少ない日本人の友人3人と、3月ぶりの再会を果たした。ロックダウン中の生活、引っ越しの話、お互いのフラットメイトの話、今後のことなど・・日本語で思いっきり話せることが嬉しく、話題が尽きなかった。

EOTHO=Eat Out Help Out  4人で食べに行ったが、一人-10ポンドの割引で合計-40ポンド

「Eat Tokyo」

大人気日本食レストラン。ロンドンの近郊でチェーン展開しており、SOHOやCOVENT GARDENをはじめ6店舗ある。私たちが訪れたのはウェストエンドの活気あるSOHO。

平日のお昼にもかかわらず、長蛇の列で30分程待った。

並んでいる間、周りを見渡すと多くの人がお酒・食事を楽しんでいた。このキャンペーンが始まると同時にテラス席が設営されたようだ。

ほとんどが外国人スタッフだった。片言の「イラッシャイマセ〜」が聞こえる 板前さんは日本人 
メニューが盛りだくさん!

ロンドンで写真付きメニューは珍しいそう。友人たちも実物がイメージしやすく即決だった。

私が頼んだのはお寿司弁当。たった5ポンドでこのボリュームの和食を食べることができた!イタリア人、フランス人、中国人の友人と行ったが、みんな口を揃えて日本食が大好きと言って食事を楽しんでいた。

個々で注文したが、運ばれてくるタイミングがバラバラで、イタリア人の友人の料理だけが極端に遅かった。最初に運ばれてきたのはフランス人の友人の料理。お腹がペコペコで死にそうとまで言っていたのに、全員の料理が揃うまでじっと待つ彼。それを不思議そうに見て「なぜ食べないの?冷めちゃうから食べなよ」と言う中国人。料理が届くとすぐに食べ始めて「美味しい〜♩」と幸せそうにする彼女。みんなで食べたいので待つ私。「私は気にしないから、みんな食べて!」と明るく振る舞うイタリア人の彼女。こんなたった1シーンだけでも、文化・国民性の違いが顕著になるのがとても面白い。

トルコ人の友人とも、別の日にEat Tokyoに来た。カツ丼がとっても美味しい!ロックダウン前から仲の良い彼女と久しぶりの再会で話に花が咲いた。お箸の持ち方を教えて欲しいと言ってきたり、トルコでは日本がすごく愛されていることを伝えてくれたりと凄くほっこりした時間だった。

「Hai Di Lao Hot Pot(海底捞火锅)」

ピカデリーサーカスの中心に位置する、至れり尽くせりのサービスで人気の火鍋店。

メインエントランスはお花がぎっしりでインパクト大!グローバル展開されているチェーン店のため他の国のエントランスや内装も調べてみたが、この装飾はどうやらロンドンだけのようだ。ガーデニングが盛んな国イギリスにあった華やかな演出だ。

待ち時間にスナックが配られた 

コロナウイルスの影響で閉鎖されてしまったが、ラウンジでは待ち時間に無料でドリンクと軽食が楽しめる。さらに無料のマニキュアサービスやゲームボードなどもあり、飽きさせない工夫がされている。

タッチパネル式の注文システム! サランラップで感染からガードし、お客さんが入れ替わるたびに取り替えられる
本来ならば専用の布エプロンがあるが、感染対策のためビニールのエプロンになっていた

スープを注文するときに物によってはアレンジを加えることができたり、種類豊富なタレや薬味を好きなだけ注文できてスープの味わいを変えてみることができる。ちょっとしたおかずやフルーツなども食べ放題!本来ならば自分で選びに行けるが、共有コーナーは全て閉鎖されている。

美味しくて大満足だった!

「一品天下」

ウェストミンスターの中華街にあるお店。中国人の友人が、ロンドンの中華をたくさん試してみた結果一番美味しかったという。

他の中華料理店が賑わっている中、私達が入る時は誰も人がいなかった

注文してびっくり。全て驚くほど美味しい!!本場の味だった。目玉はカエルのお肉。イタリア人の友人は一口が限界だったが、私は美味しくいただいた。この日は、中国は年に2度誕生日を迎えるという話で盛り上がった。中国特有な習慣に驚きを隠せない私達であった。

中華街の入り口にある立派な門

ロンドンのアジア料理は移民の都市だけあって、本格的なものを食べることができる。さらに日本よりもボリュームがあり、満腹感も得られる。もちろん割引中でも一切の手抜きがなく、クオリティが非常に高い。

ロンドンはごはんがまずいというイメージがあるが、私はそうは思わない。もちろんピンキリではあると思うが、近年はロンドンのグルメの質が上がってきているようだ。

美味しいアジア料理を堪能すると共に、新たな文化の発見や長らく会えていなかった友人達との貴重な時間を過ごすことができ最高のキャンペーン期間となった。