ディズニー映画「美女と野獣」実写版のモデルになった優美な城
8月に、フランスに住む友人家族に誘ってもらい、10日間自然豊かなフランス中西部のロワール地方でバカンスを過ごしました。フランスで一番長いロワール川を中心としたロワール地方は、質の良いブドウが獲れるワインの産地であり、古城が多い美しい風景でも有名です。
世界遺産となっているシャンボール城は、フランソワ 1 世のために建設され、レオナルド・ダ・ヴィンチの構想によるものとされており、ロワール渓谷内の城のうちでも、最大の規模と威容を誇る城です。フランスのルネッサンスの代表建築であるとともに、 芸術と文学をこよなく愛した支配者の権力の象徴でもありました。
早速、外観の優美な姿とシンメトリーでバランスのとれた美しさに見とれてしまいま した。ちなみに、最近ではこのお城はディズニー映画「美女と野獣」実写版のモデルになっていました。
優雅で豪華な外観とは異なり、お城内部は繊細なデザインの彫刻が多く見られます。
狩猟用の邸宅として建てただけあり、猟で捕獲した鹿の角があらゆる部屋に展示 されていました。角と毛皮で作成された椅子がとってもユニークで惹かれました。
城の中で一番の見どころになっているのが、二重らせん階段です。二重になっていて登り口が二つあるのですが、一方の階段からは、他方の階段を昇 降する人の姿を、中心部分の空間からチラッと垣間みる事はできても、決して顔をあ わせることがないように設計されています。革新的で奇抜なアイディアに感銘を受け ました。
らせん階段を上りきったドンジョン(天守)の上部にはテラスがあり、屋上に造られた 数々の塔や城の外側に施された細かい装飾を間近に見ることができます。精巧且つ繊細で美しく、この複雑な構造を角度を変えながら見るのがとても楽しかっ たです。
復元された美しいフランス庭園、こちらも圧巻でした。なんだか貴族になった気分でし た。
インタラクティブなデジタルタブレットである Histopad を用いると、拡張現実と 3Dによる素晴らしい臨場感を味わうことができます。ルネッサンス期の城にいながら、最先端の技術を感じることができるのは不思議な感覚でした。12言語の解説 付きでもちろん日本語もあります。皆 Histopad に夢中でした。
※ブロワ城でも同じく Histopad がありました
コロナ対策もばっちり。至るところにアルコール消毒液スタンドが設置されていました。子供達の背丈も考慮されて作られていたため、多くの子供が自ら進んで除菌していました。また、足踏み式だったので一切触れることなく効果的な感染症予防ができることはもちろん、子供達がつい踏みたくなってしまうのだろうな~と思って見ていました。