From PARIS

トマトの季節

一年分のトマトを食べました。来年の夏までお預けです。

今年は冬から春にかけて雨ばかり。これほど雨に降られた年は今までにない。やっと遅い夏が来るが、9月に入るとすっかり秋の気配。近年にない短い夏になる。従って太陽を浴びて育つトマトの季節も短かく、8月に入ってやっと熟し始める。急に夏気候になり、ヴァカンスに出かける前に大量の収穫。近所に配り、ヴァカンスにも持って行く。ヴァカンスから帰ると、電気が夜になると切れ、湯沸かしタンクの問題だと分かり、それを替えるのに買い物に行く時間がなく4-5日トマト責め。しかし太陽で熟したトマトは飽きる事がない。

トマトの皮を剥いて、フルール・ド・セルを振りかけ紫蘇と食べるのは一番シンプルでトマトの味を満喫出来る。パイ生地にマスタードを塗り、ミニトマトを乗せ、松の実とパルメザンを振りかけ、オーブンで焼く。仕上げにリコッタチーズとシブレットを振りかけるタルトは、アペリティフに何度か作る。タブーレ、ラタトゥイユ、カポナータは我が家の定番野菜料理。暑い時は生のトマトの冷製スパゲティもいい。庭にはトマトとよく合う、紫蘇、バジル、シブレット、セージ、オレガノ、ローズマリーを植えている。

子供達が来れない今年の私の誕生日は、友達を呼び、トマト尽くしの夕食。アペリティフにスピリッツを用意。黒トマトを使ったガスパッチョ、細長トマトの紫蘇和え、ミニトマトの胡麻味タルト。パスタボロネーズ。イタリアプーリアのワインでトマトを満喫する。