From LONDON

イギリスのハロウィン

お祭り騒ぎのない程よく楽しむイギリスのハロウィンが好き

ハロウィーンはアメリカが発祥のイベントというイメージが強い。しかし、実は古代ケルト人、つまりスコットランドとアイルランドが起源とされる宗教的行事で、なんとキリスト教発祥以前の2000年以上前に始まったといわれ、秋の収穫祭(11月1日)の前日にする悪霊や魔よけのためのお祭りだったとされている。

イギリスの場合、基本的にはハロウィンは子供たちのためのイベント。イギリスの子供たちは、主に兄弟や同級生でグループを作って「トリック・オア・トリート」をしに近所を回わる。

⬆️ハッピーハロウィーン!と、ちびっこたちにお菓子を求められ嬉しかった。

⬆️基本的にジャック・オー・ランタンがある家に行くとお菓子がもらえるらしい。(よく見ると、サンタのぬいぐるみが食べられている。笑)

⬆️このジャック・オー・ランタンを作るために、どこのスーパーにも大きなパンプキンが売られている。一つ65Pと、とても安い。

⬆️様々な表情の個性的なジャック・オー・ランタン。パブやスーパー、パン屋さん、レストランなどに飾られていて、とても可愛い。

大人は、日本に比べても仮装している人は少ないが、稀に気合を入れた仮装をしている人を見かける。

⬆️ジョーカーのコスプレをした男性を中心とした家族の食事風景がとっても面白かった。

⬆️中華街のレストランでは店員が仮装をしていた。

⬆️ハロウィン仕様のおしゃれな靴下に魔女帽子がお似合いの女性がこのままチューブに乗っていた。

⬆️チャップリンがストリートショーを行っていてとても盛り上がっていた。

私の周りの友人は家でお化けやモンスターが出てくるアニメーションや、ハロウィンを題材にした映画を観て楽しむだけの人も多い。このように、イギリスのハロウィンはとてもオーソドックス。しかし、さすがはロンドン。ディスプレイやデコレーションに凝っていてとてもオシャレ。街を歩いているだけで、十分にハロウィン気分を味わえる。

⬆️コヴェントガーデンの可愛いハロウィーン装飾。

⬆️ゴージャスなパンプキンを被った女性のユニークなウィンドーディスプレイ。

⬆️イギリス人が大好きなパブやクラブの外観もハロウィン仕様に。

⬆️イギリスといえば、お花。紫とオレンジを基調とした花束がマーケットやスーパーで売られている。

⬆️ロンドンのビジネス街、バンクのビルには可愛いパンプキンが。疲れて帰宅するサラリーマンの心を癒してくれる。

⬆️クレープ屋さん、お菓子屋さんにはゾンビや魔女の顔が・・

⬆️ハリーポッターショップのハロウィンディスプレイ。
この時期になると、ハロウィンにちなんだ季節限定商品も発売される。

⬆️マカロン屋で有名なラデュレでは、パンプキン味のマカロンでエッフェル塔が表現されていた。

⬆️おもちゃのような可愛いドーナツ屋さん、ロンドンで人気の『ドーナツタイム』。

⬆️スタバではこんな季節限定品!血×ゾンビといった日本ではありえない発想。実際に飲んでみたが、甘酸っぱくて美味しかった。

⬆️日本食スーパーマーケット、ジャパンセンターでは、ハロウィン限定ラーメンが。普段ロンドンでラーメンを食べると、12ポンドぐらいしてしまうが、約半額に!美味しかった。 

⬆️イギリスのハロウィンは家で楽しむ人も多いため、すぐに調理できるような限定の食料品も充実している。

⬆️スーパーマーケットにもハロウィングッズが盛りだくさん!

正直、イギリスで生まれた伝統的な習慣とは思えないぐらい、アメリカなど他の国と比べて、そこまで大々的に盛り上がっているとは言えない。その理由は、イギリスで生まれた伝統的な習慣が廃れ、時を経てアメリカに渡って、形を変えた姿で新しく生まれ変わったハロウィンの形を楽しみたい人だけが楽しんでいるからなのではないかと感じる。また、ロンドンは特にエンターテイメントに触れる機会も多く、華やかな場所に行きたい時に行けるし、常に個性豊かで自由なファッションを楽しんでいる人が多いので、特別気合を入れて“ハロウィンだから~しよう”という意識があまりないように感じる。
遊び心やセンスの良さを感じさせてくれるイギリスの商品・ディスプレイ・ファッションを楽しむ人々。その全ての共通点は、気構えておらず良い意味で力が抜けていることだ。私はイギリスの程よく楽しむハロウィンが好きだ。