From PARIS

日本の明るい晩秋

家族に友達に会い、美味しいものをいっぱい食べ、紅葉を満喫

秋に帰国したいと思いながらも、マークをひとり残すのが気になり迷っていたところに、45年も仕事をしてきた服部学園の校長が亡くなる。一ヶ月遅れの葬儀が12月中旬に行われる事になり、それに合わせて帰国する。日本で私が一番好きな月11月には何回も帰国しているが、12月に帰国するのは初めて。

関空に着き、広島へ。長い付き合いの女性お菓子屋と夕食。その一人がインド料理店を経営する人と結婚したので、インド家庭料理を食べる。インド料理は好きなのでよく食べるが、初めての家庭料理に優しい味を味合う。次の日は故郷美和へ。30年間日仏交流をやった仲間が待っている。岩国寿司、煮しめ、手作り蒟蒻の入ったおでん、懐かしい故郷料理を囲んで、日本で、フランスでの交流の話が盛り上がる。 

その次の行事はいとこ会。施設に入っている叔母を迎えに行き、新幹線で神戸へ。そこから有馬温泉に叔母、私達7人のいとこが集合。温泉に入り、宿の料理を味わいながら、家族行事で集まっていた子供時代の話に花が咲く。翌日は六甲山にロープウエィで上る。下に広がる山々が紅葉で美しい。頂上にあるジンギスカン料理の店で昼食。日本で珍しく羊料理を食べるが美味しい。

西明石の妹のところで一泊し、翌日は東京から来る友達と名古屋で待ち合わせ。下呂温泉に行く。手打ちそばの店で、蕎麦と聞いたことのないキノコが美味しい。ゲロの合掌村は鮮やかな紅葉が藁葺きの家に映える。ここは紅葉たけなわ。今年は紅葉が遅く、私を待っていてくれる。翌日は山の頂上にあるレストランへ行く。大自然の中で食べる飛騨牛とそこで取れるきのこ、野菜料理は舌に残る。 

東京に着いてすぐ友達と、私が帰国する度に必ず行く寿司屋に行く。夫婦でやっている店で、2人とも高齢ながら頑張っている。寿司は私が日本で一番食べたい料理。 
翌日から東京食べ歩き。何度か友達と食べたランチ料理は、季節の食材を使ったシンプル料理で私好み。円安で2000円は僅か14ユーロ。これで立派なランチが食べれるとは嬉しい。洗礼された京懐石、魚の種類を揃えた老舗の寿司、繊細な中国料理、さらに私が好きな韓国料理もお腹いっぱい食べる。御殿場のアウトレットで食べた回転寿司も美味しかった。滞在した友達の家で食べた広島から送ってきた牡蠣鍋も忘れられない。

家族に友達に会い、美味しいものをいっぱい食べ、紅葉を満喫、幸せな日本滞在になる。

マークはいつも出ない電話に出るし、週末は子供達が帰り、友達が毎日の様に食事に呼んでくれる。出かける前に大量に作って冷凍した料理には手もつけていない。マークに声をかけ、私の母国滞在を快適にしてくれた友達に日本料理の夕べを提案、先週土曜日にはゴルフ仲間が集まる。金平ごぼう、餃子、豚カツを作る。とんかつソースは醤油、味噌、酢、砂糖に、故郷の友達が栽培した生姜を大量に卸して入れたら、大好評。次は自転車仲間、その次にはスポーツで繋がらない長年の友達を呼ぶ予定。友達を食事に呼ぶ私好みの生活が再開する。