From PARIS

クリスマス2024

私達は大晦日、友達を呼び新年を迎える

フランスのクリスマスは一年で一番大切な家族行事。24日の夜はジュリアンと3人で、25日は由樹一家が来て家族揃ってクリスマスを祝う。

24日朝、食材の買出しにヴェルサイユの朝市に行く。この朝市は我が家の周りでは一番大きく、欲しい物は何でも手に入る。ありとあらゆるチーズを売るスタンドが5−6軒ある。私は山羊、羊、牛のチーズをそれぞれ2-3種類ずつ買う。しめ鯖を作るつもりだったが、クリスマスには誰もが高級魚貝類を求めるので、大衆魚はない。

マグロ、鮭、イカのちらし寿司にカツオの叩き、クレソンのお浸し、きんぴらごぼうを作る。デザートは、ジュリアンが住んでいるパリ19区にある、両親が日本人でアメリカ国籍女性の柚子風味ビュシュ・ド・ノエル。柚子味が口に広がり美味しい。日本料理のイヴの締め括りに是枝裕和の「怪物」を見る。


クリスマス当日は、猟をする友達にもらった猪を野菜と一緒に赤ワイン2本でゆっくり煮込む。前日、ブルターニュの家族とクリスマスを祝った由樹一家がお昼過ぎに到着。由樹達がブルターニュから持ってきた生牡蠣とサーモンの後、フォワグラとマッシュサラダ、猪の煮込み、チーズ、ダミアンが選ぶビュシュ・ド・ノエルは3年連続、ガ二エールで修行した日仏女性が作るナノンのチョコレート。フォワグラにはプロヴァンスのムスカ・ドゥ・ボーム・ドゥ・ヴニーズ 2006、猪にはカオールのセードル2019を開ける。前者はマーク、後者は私好みでそれぞれが購入したもの。フォワグラは南西地方から届いてすぐのを買い、クリスマス3日前に作るが今までにない美味しいものになる。やはり鮮度がいいと味が違うのを学ぶ。

その後クリスマス休暇なので孫達を2日預かる。土曜日にジュリアンと由樹が子供を迎えにきて、我が家恒例の一足早い年越し蕎麦を食べる。ジュリアンはマルセイユ、由樹一家はスキーに出かけ、私達は大晦日、友達を呼び新年を迎える。