From PARIS

小家族のクリスマス

今年は家族が一人増え、揃って元気にクリスマスの食事が出来て幸せ

フランスは外出禁止令が11月から出て、コロナ患者数が少し抑えられ、クリスマスは全国移動可能になる。集まる家族は6人プラス子供に規制。我が家は5人プラス子供で問題ない。例年だと、この小家族でイヴを祝い、クリスマス当時はマークの従兄弟の家に集まっていたが、今年は2日共小家族。

イヴの食事は由樹がマティスとアミューズ・ブーシュを作り、ローラン・ペリエのグラン・シエクルで乾杯。テーブルに着き、帆立貝のカルパッチョ、パッションフルーツ、ざくろで食事を始める。その後、フォワグラ。今年はポルト酒なしの塩、胡椒味にするが多少物足りない。メインはあんこうのレモン、オレンジソースに、オリーヴ油でソテーした赤米を付ける。ワインはオスピス・ドゥ・ボーヌのコルトン・シャルルマーニュ1992。ピークを過ぎているが、まろやかでフォワグラと甘酸っぱいソースのアンコウにあって悪くない。

デザートは毎年、ダミアンが調達するビュッシュ・ドゥ・ノエル。今年はパティスリー、ナナンのチョコレートビュッシュ。作家由希子がガニエールで働いていた時、スタッフにいたもう一人の女性ソフィーと意気投合し二人で出した店。チョコレートがまろやかで、デザートとして軽く食べられる。この10年毎年違うパティシィエのビュッシュを食べるが最も気にいる一つになる。

クリスマス当日の昼食は、ジュリアンがブルターニュとノルマンディの牡蠣を開け、レモンと、エシャロットヴィネガーで食べる。その後またフォアグラ。我が家のクリスマスに欠かせない2品だ。メインはトスカーナ料理。猪の煮込みにパパーデルパスタ。猪は3時間ワインで煮込む。パスタは私が生地を用意。ジュリアンとマティスが幅広いパパーデルを作る。大晦日にソバを打っていた祖母を思い出す。フランスもクリスマスは、七面鳥、シャポンなど大きな鳥料理がクラシックだが、我が家は毎年肉料理を変える。初めて作る料理だが一同大喜びで、我が家のクリスマス料理の一品になりそうだ。 デザートは、夏に冷凍したフランボワーズを使ったパンナコッタ。ワインは、昼食後、由樹たちがダミアンの両親が待つブルターニュに行くので赤ワインだけ。サンテミリオン2005を開けるが期待したほどではない。

ローラン・ペリエのグラン・シエクル
帆立貝のカルパッチョ
フォワグラ
アンコウのソテーと赤米
オスピス・ドゥ・ボーヌのコルトン・シャルルマーニュ1992

今年は家族が一人増え、揃って元気にクリスマスの食事が出来て幸せ。

由 樹が用意したアミューズ・ブーシュ

もみの木ミルフォイユ、緑オリーブのタプナード

パルメザンのサブレ、生ハム / パルメザンのサブレ、山羊のチーズ、きゅうり、ラディシュ、クレソン

アンディーヴ、胡桃、干し杏子、みかん

スモークサーモンのきゅうり巻、クレソン、ワサビクリームラディシュのフムス

梨のチップス、ゴーゴンゾラ