高級ブランドのウインドウディスプレイにうっとり♪
一年で一番ロンドンの街がキラキラとしているのが、このクリスマスシーズン。それもそのはず、イギリス人にとってクリスマスは一年の中で最も重要なイベントだ。ショップのウィンドウディスプレイもいつもの数倍、数十倍気合いが入っている。コロナウイルスパンデミックで今年は多くのイベントがキャンセルされたが、ディスプレイやイルミネーションは一切手を抜かず私たちを楽しませてくれた。ひと際目を惹く美しく楽しいウィンドウディスプレイに、道行く人もうっとり目を輝かせていた。
今回はMayfairというシティ・オブ・ウェストミンスターに属する地区を中心に紹介する。Mayfairはロンドンの一等地で、高級ホテルや高級ブランドショップが立ち並ぶエリアだ。
光の演出で、夜になるとより一層華やぐディスプレイ
Dior
私が特に魅了されたのが、光と動きが生み出すアート。プロジェクションマッピングを利用した演出で、手書き風の可愛らしい絵が少しずつ動いていた。とっても可愛らしくてずっと見ていられる。ウィンドウディスプレイのライトの奥には建物に映し出された映像と同じタッチの絵が飾られていたり、オブジェクトの曲線が絵とリンクされていたりと、世界観が徹底されていた。
Cartier
建物自体をプレゼントと見立て、真っ赤なライトアップを加えた演出。カルティエのブランドアイコン、パンテールの存在感もあり、Mayfairでは一番インパクトの強いディスプレイだった。多くの人が撮影しに来ていた。
全て赤と白で統一されており、シンプルさが魅力的。
LOUIS VUITTON
多方面からカラフルなライトに照らされ、色とりどりに。ホワイトベースのディスプレイでライトも絶妙な加減だったため、上品さがあって非常に綺麗だった。柔らかい質感をイメージした木に、ディオール柄のフェルトが貼られており、そこにライトが照らされている様子がなんともオシャレな演出だった。
BVLGARI
ブルガリではジュエリーのアイコンとして知られる「セルペンティ(イタリア語でヘビの意)」をモチーフとしたイルミネーション「セルペンティ スパークル」がライトアップされていた。ラグジュアリーな輝きを放っていて美しかった。
PRADA
日中に真横を通った時はあまり目立った印象がなかったのだが、夜に光が加わった状態で遠くから見てみると、なんと2階まで使った巨大なツリーのディスプレイだった!”さり気無い高級感”のあるプラダらしい演出だと感じた。
TIFFANY&Co.
ティファニーカラーのツリーのライトディスプレイ。最近日本(原宿)でもティファニーカフェが初上陸して話題になっていることで注目されており、SNSに載せたら反響があった。
HERMES
とっても可愛らしくユニークなキャラクーたちがまるで動いているかのようなリズム感のあるディスプレイ。くり抜かれた木の奥から出るショッキングピンクとパープルの光がより一層躍動感を与えている。
光が当てられたスカーフも一際目立っていた。
BURBERRY
鹿の大群がひたすら通るだけの映像を利用したシュールな液晶ディスプレイ。夜になると一層目を引き、つい鹿を追いかけてしまう。他のディスプレイと方向性が異なっており非常にユニークだった。
TOD’S
こちらも液晶ディスプレイ。プレゼントで積み上げられたツリーや可愛いクマと共に、クリスマスの当日のワクワク感が描かれた楽しい映像が流れていた。
MONCLER
UFOキャッチャーをコンセプトにしており、液晶で多方面にクレーンが動いている独特なディスプレイだった。
STELLA McCARTNEY
ダイナミックかつカラフルでポップなモチーフでワクワク感を演出していた。
個性的で多彩なコンセプトのディスプレイ
patek philippe
ヘンゼルとグレーテルをテーマにしたディスプレイ。本物のお菓子で作られたお家はカラフルでとっても可愛い!
シーンごとに数点展示されていたため、まるで人形劇を見ているかのようなワクワク感があった。
Alexandre McQUEEN
ビーズ刺繍で作られた蝶々や昆虫がまばらに配置されたオシャレなディスプレイ。一つ一つのオブジェクトのクオリティが高く色も洗練されており、全体として見た時に魅惑的な世界観になっていた。
EMPORIO ARMANI
装飾的なデザインや過剰に目立つ配色を行わないクールでダークトーンなブランドイメージのため、このディスプレイには驚いた。強い二色使いのメタリックカラーボールで雪の結晶を表現していた。
DELVAUX
フェミニンな曲線と抑えたトーン、 クラシックなディテールが魅力のデルヴォー。ユニークなミニバックにスポットを当てるため、左右のディスプレイはやや抑え気味。